中国の自動車市場は世界最大ではあるものの、その市場で大きな存在感を放っているのはドイツ車や日系車などの外資メーカーだ。中国の自動車メーカーも近年は販売台数を伸ばしているが、品質やブランド力では外資メーカーに及ばず、「中国車に乗っていたのではメンツが立たない」と考える消費者も少なくない。

 中国メディアの今日頭条は28日、中国高速鉄道はゼロからスタートしたにもかかわらず、短期間で大きな成果を上げることができたのに、なぜ中国の自動車産業は高速鉄道のような成功を収めることができないのかと疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、高速鉄道の技術は自動車に関わる技術より難しいとしながらも、その高速鉄道で中国は数々のブレークスルーを成し遂げたと主張。中国はヒトやモノ、カネを高速鉄道産業に惜しげもなく投入したからこそ、ブレークスルーを実現できたと指摘する一方、なぜ高速鉄道でできたことが自動車産業ではできないのだろうかと疑問を呈した。

 続けて、中国における高速鉄道産業と自動車産業の違いとして「国の関与」を挙げ、高速鉄道で成功を収めることができたのは「国家としての意思」があったからだと指摘。技術的な障壁を突破できたのは国が予算や人材面で支援したからとの見方を示し、これは半導体や量子通信なども同様であると論じた。

 また、自動車は消費者向けの民生品であり、国のインフラである高速鉄道とは産業の重要性が違うとし、これも国が自動車産業に大きな関与をしない理由であり、ひいては中国の自動車産業が高速鉄道産業のような成功を収められない理由につながっていると指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)