日本人に愛される中華料理の1つに麻婆豆腐がある。ほど良い辛さが食欲を刺激し、豆腐と餡のとろみは白飯との相性も抜群に良く、中華料理の定番メニューとなっている。中国メディアの捜狐は25日、中国人からすると麻婆豆腐は「極めて普通の、ありふれた中華料理の1つにすぎない」と指摘し、日本人にこれほどまでに愛される理由が良く分からないと伝える記事を掲載した。

 中国でも日本のテレビ番組や映画が放送されることがあるが、そのなかの描写で麻婆豆腐が紹介されたり、登場人物が美味しくほおばる様子を目にすると、多くの中国人は、「中華料理にはもっと高級食材を使った美味しい料理が沢山あるのに、なぜ麻婆豆腐をここまで好むのだろう」と不思議に感じる様だ。

 記事は、麻婆豆腐は日本でもごく普通の家庭料理の1つとして浸透していて、「スーパーでは手軽に作ることの出来る調味料が何種も売られている」と紹介した。こうして日本人の食卓に浸透した歴史として、1958年に日本に四川料理店を開いた陳建民氏が、「戦後復興の時代に子どもたちに栄養豊富で手軽に作れる料理として、日本人の好みに合わせた麻婆豆腐を主婦に教えた」ことが始まりだとした。

 中国人からすると日本の麻婆豆腐は見た目こそよく似ているが、本場の四川麻婆豆腐とは全く異なると指摘した。なぜなら本場の味は「麻、辛、塩、鮮」の要素が必須で、痺れるような山椒の辛さと唐辛子の辛さが重要だが、日本の麻婆豆腐は「甘くて辛さが足りない」と主張、日本人にとっては激辛でも中国人には微妙に辛い程度なので、見た目は似ていても麻婆豆腐はとは呼べないとした。またガッツリご飯にかけて食べるスタイルも日本人独特と言える。

 それゆえ日本人に愛されている麻婆豆腐は既に日本人好みに変えられた料理であり、中国の麻婆豆腐とは別物なのだと主張した。確かに中国の麻婆豆腐には花山椒と呼ばれる日本ではあまり使われない山椒がたっぷり入っている。中国を訪れる機会がある人は是非本場の麻婆豆腐を味わってみると良いだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)