漢字が中国で生まれた文字であることは広く知られている。かつての中国文化は周辺国に極めて大きな影響力を持っていたため、中国周辺には日本を含めて漢字を使用していた国が少なからず存在していた。

 現代においては韓国やベトナムのように自国で広く使用されていた漢字を廃止した国もあるが、日本では今でも漢字が使用されていて、日本語にとってなくてはならない文字となっている。それと同時に、日本で生まれた漢字の単語が中国に伝わり、中国の日常会話でなくてはならない言葉となったものも多い。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本から中国に伝わった単語が中国で広く使用されているのは事実であり、「正常な文化交流の結果」であると指摘する一方、日本生まれの単語がなければ中国人は会話すらできないという話は「デタラメ」であると主張する記事を掲載した。

 記事は、中国では一部で「現代中国で広く使用されている単語の多くは日本生まれ」であり、「日本から導入した単語がなければ中国人は会話すら成り立たない」という意見や「広く使用されている単語の70%ほどが日本から伝わったもの」という意見があることを紹介。

 だが、こうした意見は正確ではないと指摘し、近代日本が発展し始めた頃に多くの中国人が日本に留学し、日本から単語を持ち帰ったのは事実であるものの、「日本から導入した単語がなければ中国人は会話すら成り立たない」というのは大げさだと論じた。

 続けて記事は、日本由来の単語をめぐる議論が中国で存在するのは、中国人が「自信に欠けているから」であり、どのようなものでも「舶来品」の方が優れているという思い込みがあるためだと主張。中国人は歴史があるためか、「どのような分野でも他国以下」と卑屈になりがちであるとし、こうした卑屈な考えが「日本から導入した単語がなければ中国人は会話すら成り立たない」という間違った言論につながったのではないかと主張している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)