中国ではより良い仕事を求めて農村での生活を後にして都市部に出稼ぎに行く人が非常に多く存在する。農村部の生活水準は依然として低く、農業で豊かな暮らしを実現するのは難しいためであり、こうした出稼ぎ労働者は「農民工」と呼ばれ、都市部の人びとがやりたがらない仕事に従事することが多い。

 こうした中国の現状から見ると、日本では農業で十分に豊かな暮らしができているように見えるようだ。中国メディアの今日頭条は22日、農業で生計を立てることができる日本と中国の違いを紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本の農業が中国より優れていて発展しているとし、その要因を複数挙げている。まずは、日本の農業では作物をただ作って売るだけでなく、収穫した作物は「選別」し、「大きさや形を揃えて丁寧に梱包している」と紹介。消費者が食べやすいよう配慮することによって商品価値を高め、販売価格を高めているのだと指摘した。中国では農作物は大きさや形が不揃いのものが山積みになっていることが多く、梱包もせずに量り売りであるのが一般的だ。

 また記事は、日本では品種改良にも励み、より美味しいものを作り出すことによって、差別化と売り上げ増を実現している点も強調。さらに農業においても生産管理が徹底されていて、限られた農地であっても緻密な管理と世話がされており、葡萄などの果実も世話のしやすい様に枝が整えられ、まるで盆栽の様に世話がされているとした。それゆえに中国人の目には日本の農家は観光や旅行先として訪れ、体験して見たいスポットとして感じられるようだ。

 他にも日本各地で見られる農産物の直売所のように、「地域の農家の人々が協力して事業を行っていること」も中国では見られない特色として紹介した。これは農家だけでなく地元の農協や自治体の支援があることや、「長年地域で培われてきた技術や、各地の風土に適した農作物がある」ことなども挙げ、地域の特色も農業として上手に活かしていると指摘した。

 中国では農家が懸命に作った作物も安く買い叩かれてしまうなど、農業で大きな利益をあげるのは難しい。しかし、現在の日本人が口にしている食品は加工品も含めて中国産の農作物が多いことを見ると、中国の農業の発展は日本の食卓にも影響を及ぼすと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)