日本政府観光局のデータによると、昨年日本を訪れた外国人観光客で最も多かったのは中国大陸からの約736万人で、これに韓国の約714万人、台湾の約456万人が続いている。全体的な数では大陸、韓国に次ぐ3位の台湾だが、あるデータを見ると、3地域のなかで最もくまなく日本で遊んでいることがうかがえる。

 台湾メディア・ETtodayは23日、日本の47都道府県の国・地域別外国人宿泊者比率で、半数近い21県で台湾人が1位を獲得したことが明らかになったと報じた。

 記事は、観光庁が発表したデータで、昨年47都道府県のうち21県で、外国人宿泊客中の台湾人観光客の割合が最も高くなったと紹介。なかでも青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島の東北6県では台湾での大々的なプロモーションもあって、いずれも台湾人観光客がトップに立っており、特に岩手県では60%という高い水準になったことを伝えた。

 このほかの地域でも、栃木、群馬、新潟、富山、石川、福井、長野、岐阜、滋賀、兵庫、島根、岡山、香川、高知、愛媛でいずれも台湾人観光客の割合が最も高くなっているとした。温泉地として有名な群馬は約半数の47%と、東北6県を除く15県の中では最も高い数字だ。

 記事は、「韓国人観光客が九州や沖縄に集中しているのとは異なり、近年日本の地方都市に飛ぶLCC路線が次々と開通しているほか、チャーター便も多く飛んでいることもあり、台湾人の日本旅行の選択肢がますます多元化している」と解説した。また、観光庁のデータでは、台湾人の日本旅行リピート率が25%と韓国人に次ぐ多さになっていると紹介。これも目的地の多様化をけん引する要素になっているかもしれない。

 九州地方はかねてより距離的な近さもあって韓国人観光客が多い。そして、北海道、東京、愛知、大阪、奈良、京都といった日本旅行の「ど定番」を含む14都道府県で中国大陸の観光客がトップだ。この結果を見る限り、台湾人観光客に比べると中国大陸観光客はなおも定番観光地に集中する傾向が顕著なようである。

 また、47都道府県のうち46都道府県のトップが大陸、台湾、香港、韓国で占められるなか、唯一広島だけは欧州、米国、オーストラリアがトップ3になっており、「ヒロシマ」という場所の特殊性が顕著に表れている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)