中国も都市部では水洗トイレが普及しているが、使用済みのトイレットペーパーは下水に流さずにトイレの個室内に設置されているゴミ箱に捨てるのが習慣となっている。これはトイレットペーパーが下水道が詰まってしまうことを防止するためであり、中国ではこれが正しいマナーなのだ。

 日本では言うまでもなく、使用済みのトイレットペーパーをゴミ箱に捨てるのはマナー違反だが、初めて海外旅行をする中国人のなかには渡航先の国で中国国内の習慣と同じように対応してしまう人もいるのが現状だ。中国メディアの今日頭条は18日、「日本では使用済みのトイレットペーパーをどうするのが正解なのか」と疑問を投げかけ、日本における正しい対応について紹介している。

 まず記事は、中国では1980年代頃から使用済みのトイレットペーパーをトイレに設置されたゴミ箱に捨てる習慣が広がっていったことを紹介。その理由としては、当時のトイレットペーパーは水溶性ではなかったゆえに下水管が詰まることを防止するためであったとした。そして、中国のこうした習慣は今も変わらず続いており、夏の蒸し暑い日に、使用済みのトイレットペーパーがトイレに放置されていると衛生的に大きな問題が生じると指摘した。

 続けて、日本での習慣を紹介し、日本では使用済みのトイレットペーパーはすべて下水に流して処理していることを伝え、日本人にとってトイレは衛生的に保つべき場所であると同時に、日本のトイレットペーパーは水に溶けやすいこと、さらに日本のトイレは水流が強力であるため、「使用済みのトイレットペーパーをゴミ箱に捨てるのはマナー違反」なのだと紹介した。

 隣国同士ではあるが、日中の生活習慣には数々の違いがある。使用済みのトイレットペーパーの処理の仕方もその1つだ。近年、日本を訪れる中国人も非常に多くなっていて、日本の習慣を知らない中国人観光客が問題を起こすケースも増えている。中国でも下水が改善され、使用済みのトイレットペーパーを流しても詰まらないようになってきている場所もあるが、すべての中国人の使用済みのトイレットペーパーをめぐる習慣を変化させるにはもう少し時間がかかりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)