日本ではカフェやレストランに貴重品を置いたまま席を離れても盗まれることはほとんどなく、ズボンのポケットから財布が見えていても誰かに盗まれる心配もほとんどない。こうした状況は中国人からすれば無用心に見えるようだが、日本人が公共交通機関などに貴重品を忘れてしまうのも、こうした無用心さが関係しているのかも知れない。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本人は道端に財布などが落ちていてもネコババしない国民性である代わりに、地下鉄などの車内に貴重品を忘れていく人が結構多いと伝え、「非常に奇妙である」と論じる記事を掲載した。

 記事は、日本人は真面目で細心まで注意を払う国民性だが、地下鉄などの車内に傘や手袋、帽子、マフラーなどを忘れてしまう人は意外と多いと伝え、なかには現金の入った財布などを忘れてしまう人も多いと紹介。

 さらに、東京都内の地下鉄だけでも落とし物として届けられる現金は年間3000万円以上に達すると伝え、平均すると1日80万円以上の現金が地下鉄車内で落とされていることになる計算だと驚きを示した。

 続けて、東京などの大都市は地下鉄の利用者が多いため、遺失物として届けられる現金は確かに多いのだが、日本人が現金を落とすという現象は決して東京に限ったことではなく、地方でも同様であり、届けられる遺失物に占める現金や電子機器などの割合はどこも似たようなものであると紹介し、日本人は落ちている貴重品をネコババしない国民性だが、逆に貴重品を落とす人も多いのは「非常に奇妙」だと伝えている。

 確かに日本では電車内に限らず、現金を落とす人が非常に多く存在する。東京都では2016年に届けられた現金は36億円に達したほどだ。現金をわざと落とす人はいないであろうが、現金や財布の管理に対して無用心なままでも出歩ける日本の治安の良さが現金を落とす人が多い現状を生んでいるという一面はありそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)