日本を訪れた中国人旅行客が驚くことの1つに、日本では働く高齢者が多いということが挙げられる。中国では定年退職後も働く高齢者は少数であり、ましてや、日本のように自ら働く人はほとんどいない。

 それだけに、仕事を生きがいの1つと捉え、体が元気なうちは働こうとする日本の高齢者の存在は中国人にとっては理解できないことのようだ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本では年金を受け取りながらも毎日働く高齢者が少なから存在することを伝え、「なぜ日本の高齢者は退職後も仕事を続けたがるのか」と疑問を投げかけている。

 記事は、日本人は就職から定年退職まで、ずっと働きづめだと伝え、過労死なども問題となっているというのに、高齢者までもが「働かないと老け込む」と考えているようだと伝えた。中国では高齢者は孫の面倒を見たり、公園でのんびり過ごしたりするのが定番であるだけに、定年退職の年齢を迎えてもなお働き続ける日本人の姿は中国人にとっては理解できないことだと主張した。

 続けて、日本の高齢者が働き続ける理由として、「日本人の価値観」が関係していると伝え、日本では「勤勉」や「一生懸命」という価値観が美徳とされる傾向にあると指摘。また、日本では働くということは集団や社会に帰属すると考える人も多いと伝え、個人より集団を優先する日本人ならではの考え方であると主張した。

 さらに、日本では高齢化が深刻化すると同時に孤独死の増加も問題となっているとし、働くことで社会とつながりを維持することで、孤独死を防ぐことになると伝え、日本の高齢者が働こうとする背後には、孤独死への恐れもあるのではないかと考察している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)