3月に入り2019年卒業予定の学生たちの就職活動が本格的にスタートし、リクルートスーツの就活生の姿が見られるようになった。しかし、日本に留学している中国人は卒業後に日本で就職するべきか、それとも、帰国して就職したほうが良いのか悩むようだ。

 中国メディアの今日頭条は13日、「日本に留学した学生が就職について勘違いしていること」があるとする記事を掲載した。記事では、日本へ留学してから日本で20年働いた人に話を聞いているが、昔と今とでは日本企業を取り巻く環境も、中国の事情も変わっていて、昔の常識は通用しないという。

 記事が指摘した中国人留学生の思い違いには4つある。その1つが、「日本企業は人手不足なので就職は簡単」ということだ。しかし記事は、人手不足は事実だが、企業の採用基準が低くなったわけではなく、人手不足の解消は技能研修生で解決しようとしているため、必ずしも日本企業への就職は簡単ではないという。

 次いで、「日本語ができるかどうかは重要ではない」という認識も勘違いの1つだと指摘。英語が得意な中国人の若者に対して、日本企業がグローバル化しているといっても、日本語ができなくては同僚との細かなコミュニケーションが図れないと釘を刺した。

 3つ目は、「卒業後すぐに帰国して就職すれば有利」という勘違いだ。留学経験者が珍しがられたのは過去の話で、留学経験者は日本語ができて日本文化を理解してはいるものの、中国におけるビジネスの常識はなく、人脈の面ではむしろ不利でさえあると厳しさを伝えた。

 最後は、「日本企業には規則が多くて抑圧的」という考えだ。しかし記事は、日本に留学したからには日本文化を理解することは重要で、就職の過程は確かに煩わしいものの、日本人の学生と一緒に就職活動を経験して、日本で3~5年働いて「日本に溶け込む」努力をしてみるように勧めた。

 中国では大卒生でも就職難となっているが、日本では学生の売り手市場だと言われている。優秀な中国人留学生は日本企業で働いて日本の企業文化も学んでみるのも良いかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)