世界でも高い品質で定評のある日本の製造業。しかし近年では、大企業のデータ改ざんなどの不正が発覚するケースが多発している。中国メディアの観察者網は8日、先日報じられた日本企業の新たな不正に関する記事を掲載し、「日本企業がまたしても偽装疑惑」と伝えた。

 これは、日本の機械部品メーカーが、中国の子会社や他の中国メーカーなどから調達した製品を、日本にある自社工場製と偽って出荷していたというものだ。不正が確認されたのは、2016年12月16日から18年2月21日までに出荷された、約2億3100万個の製品で、国内の43社に納品したという。

 この企業は注文が集中したため国内にある自社工場での生産が間に合わず、中国からの輸入品を日本製として出荷していたと釈明。深く反省しているとしながらも、国内の工場で生産されたものと比べても品質に問題はないとの声明を発表している。また、取引先からのクレームは出ていないことや、日本の工場出荷総個数のわずか2.8%ほどであることも公表している。これまで製造分野の品質において高い評価を受けてきた企業だけに非常に残念な話であるが、記事は、別の箱に移してラベルなどを書き換えて偽装したことを指摘、日本で信頼されている企業でもこうした偽装が行われていると伝え、「中国製を日本製と偽っても問題が起きないということは、それだけ中国製の品質が高いということだ」と主張した。

 製造場所を偽るという不正はもちろんあってはならないことだが、そうしたくなるほど「メイド・イン・チャイナ」に対する評価はまだ高くないということだろう。しかし、同時に「品質に問題は見られていない」ということは、中国の製造業も進歩しており、日本の厳しい基準を満たすだけの製品を作ることができるとも言える。不正が次々と明るみに出ている日本の製造業は世界的に信用を落としている。うかうかしていると、中国製に足元をすくわれてしまうのではないだろうか。日本の製造企業にはぜひとも匠の精神を発揮して誠実な商売をしてもらいたいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)