今年のアカデミー賞の授賞式は、中国の人びとに改めて日本の「匠の精神」を感じさせるイベントになったかもしれない。中国メディア・東方網は5日、日本人の「特殊メイク職人」がアカデミー賞を獲得したことを伝えた。

 記事は、今年の第90回アカデミー賞において「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」が2部門でオスカー像を獲得した。1つは英国人俳優ゲイリー・オールドマンがチャーチル役で獲得した最優秀主演男優賞、そして、もう1つがゲイリーをチャーチルに変身させた日本人メイクアップアーティスト、辻一弘氏が獲得した最優秀メーキャップ&ヘアスタイリング賞だ」と紹介した。

 そして、「見た目がチャーチルとちっとも似ていないゲイリーが、これほどまでにチャーチルを演じるのに成功した最も大きなカギは、バックにいるメイキャップチームだった。辻氏を筆頭とするチームは、ゲイリーの痩せ顔をチャーチルの豊満な顔へと変えた。どの角度も細かいところまで手を抜かず、最終的には200時間を費やしてチャーチルを作りあげた」と説明している。

 そのうえで、48歳の辻氏が29年前にハリウッドで仕事を始め、これまでに多くのビッグスターを仕事をしてきたこと、今回が3度目のノミネートであったこと、2012年に映画界から退いたが、一昨年にゲイリー本人から口説かれて復帰したことを紹介。ゲイリーが「私はメイク係が必要なだけでなく、アーティストが必要であるとも深く感じていた。それが務まるのは辻氏しかいないと思った。私がチャーチルを演じられたのは、完全に彼のおかげだ」と称賛したことを伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)