中国ではビットコインをはじめとする仮想通貨の取引が規制されているが、ビットコインの「採掘(マイニング)」が今も行われている。人里離れた山奥にある建物のなかに大量のビットコイン採掘デバイスが並び、周囲の風景とは似つかわしくない音と熱を出しながらビットコインの採掘が行われているという。

 中国メディアの南方週末は1日、中国ではビットコインの取引ができなくなっても、採掘は盛況であり、採掘を行うためのデバイスの製造から販売、小規模に採掘をする個人からマイニングプールに至るまで、中国ではビットコインの採掘にかかわる大規模なエコシステムが構築されていることを伝えている。

 記事は、中国で仮想通貨の取引が規制されても「1ビットコインで別荘が建つ」という神話は失われていないと伝え、中国ではすでにビットコインをめぐるエコシステムが構築されていると紹介。なかでもマイニングマシンの製造・販売やマイニングプールの構築が大きなビジネスになっていると伝え、中国はすでにビットコイン採掘デバイスの生産で世界一となっていると紹介、外国人もわざわざ中国に買い付けに来るほどだと論じた。

 続けて、中国のビットコイン採掘デバイスメーカーである比特大陸は創業から4年しか経っていないにもかかわらず、2017年の売り上げは約25億ドル(約2656億円)に達したと紹介。現在、世界の3大ビットコイン採掘デバイスとされるメーカーはいずれも中国企業であり、同時にマイニングプールの構築、さらには、マイニングの受託まで手がけることで、デバイスメーカーはビットコインのエコシステムのなかで非常に大きな発言権を得ていると紹介した。

 記事によれば、中国でビットコインのマイニングが特に活発なのは四川省や貴州省、内モンゴル自治区、湖北省、新疆ウイグル自治区など「水力発電所が多い地域」だという。マイニング業者たちは水力発電所から直接電力を確保することができるよう発電所のすぐそばでマイニングを行っているというが、今後は水力発電所を押さえられるかどうかがマイニング工場設置をめぐる発言権の強さを左右することになると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)