日本経営管理教育協会が見る中国 第505回--大森啓司

■2018年平昌オリンピック

 平昌オリンピックが閉幕し、パラリンピックが開催しようとしている。2月25日平昌五輪スタジアムで閉会式が開催、2022年北京冬季五輪を開催する北京に五輪旗が継がれた。

 筆者も実は、これを機に平昌にトップアスリートの雄姿を見に行ってきた。

 今回は、平昌オリンピックで体感した事を交えながら次回北京オリンピックへの課題について触れてみたい。

■残念な結果に終わった次回開催国中国の成績

 平昌冬季五輪は25日、平昌五輪スタジアムで閉会式を開いた。次回、2022年に北京で冬季五輪を開催する中国の選手団は、スピードスケート・ショートトラック男子500メートルで唯一の金メダルを獲得した武大靖(23)が旗手を務めた。中国の今大会の獲得メダル数は金1、銀6、銅2の計9個で全体の16位にとどまった。

 確かに、平昌・江陵のいずれの会場を歩いていても聞こえてくるのは、陽気な欧米人の声ばかり、日本の観光地にありがちな中国語の大きな声は殆ど聞こえてこなかった。

 ただ、今年の冬の日本のスキー場は中国人の体験スキーが大人気、次回のオリンピックの効果があると考えられる。サッカー好きで知られる習氏もかつて、「スポーツ大国、スポーツ強国の建設は中国国民の奮闘目標『2つの百年』実現の重要な構成部分だ」(人民網より引用)と語ったことがある。

■国家主席任期撤廃に動く中国

 閉会式の日に中国共産党中央委員会が国家主席の任期の上限を撤廃する憲法改正案を全国人民代表大会(日本の国会)に提出したことが明らかになり、習近平国家主席の長期政権に現実味が出てきた。

 憲法改正で政権基盤をさらに固めた習氏が、2年後の東京五輪や4年後の北京冬季五輪での中国選手団の躍進に向け、さらなるスポーツ強化の大号令を出す可能性もある。

 というか、この成績では中国としてのメンツもなくなってしまうのではないか? 習氏は、どのように今回の低成績を4年間で挽回するのか、期待されるところでもある。
 
■2022北京オリンピックへのメッセージで感じた事

 閉会式で披露された北京を紹介するパフォーマンス「北京8分」の総合演出は、中国映画界の巨匠、張芸謀監督が担当したそうだ。

 その中のPR映像には、中国の習近平国家主席も出演し「億万の中国人民とともに世界の友人の皆さんを歓迎します。2022年、相約北京(北京でお会いしましょう)!」とメッセージを寄せた。

 2年前のリオデジャネイロ五輪閉会式で、安倍晋三首相が東京五輪をアピールするため、人気ゲームキャラクター「スーパーマリオ」に扮して話題になったのとは対象的に、習氏は執務室とみられる部屋で、ジャケットにネクタイといたってオーソドックスなスタイルでメッセージを収録した。

 「10年を超える長期政権に向けて襟を正す」――なんとなくそんな感じを受けたメッセージと感じたのは私だけだろうか? (写真は、平昌オリンピックでの筆者。提供:日本経営管理教育協会)