日本をライバル視している中国高速鉄道。中国は国の威信をかけて次世代交通システムを開発中で、世界をあっと言わせたい考えのようだ。中国メディアの中国青年網は2日、中国が「時速1000キロが可能な次世代交通」について研究を進めているとする記事を掲載した。

 次世代の交通システムとしては、減圧したチューブ内を、浮遊した状態で移動する米国の「ハイパーループ」に期待が寄せられているが、記事は、中国でも同様の試みが進行中であると紹介。しかも理論上「時速1000キロが可能になる」という。

 これは、西南大学で成功した「真空チューブ超高速リニア列車」の原型試験プラットフォームで、「世界初」、「人類が触れたことのない未来の超高速鉄道の形」になるだろうと自画自賛した。米国のハイパーループとの違いは、減圧チューブではなく「真空チューブ」であり、これは「天地がひっくり返るような技術」であると主張した。

 これには磁気浮上技術が必要になるというが、他国と同品質のものを中国は「わずか3年」で完成させたという。また、こうした先進的な超電導材料は応用が利き、新エネルギーワイヤレス充電システムや、軍事分野にまで幅広く応用できるとした。

 記事の内容は自画自賛に終始しており、中国における次世代交通開発の力の入れようを感じさせる。すでに時速400キロの高速鉄道開発を進めており、次に目指すのは時速1500キロで、中国の国有企業である中国航天科工集団公司に至っては、高速鉄道の10倍以上の速度が出せる時速4000キロの「高速飛行列車」の開発に取り組むことを発表しているとも伝えた。

 最後に記事は、中国は高温超電導磁気浮上でも真空チューブでも世界の最前線にいると主張。超電導磁気浮上技術の実用化には、日本をはじめ世界の各国も力を入れているが、最後に見られるのは「中国製造業の奇跡の集結だろう」と強気の発言で締めくくった。

 時速1000キロでも実現はなかなか難しいと考えられているのに、飛行機より速い時速4000キロとは、まるでSFのような話であり、現実的なのかは大いに疑問である。しかし、このような大きな話を言えるほど、中国は自信を持つようになったと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)