中国の観光地は入場料を取るのが一般的だ。しかも年々、入場料を値上げしているところが多く、食べ物や土産品などもやけに高く、観光地では何をするにもとにかくお金がかかるため、ぼったくりとも感じられるほどだ。この点、日本の観光地は良心的だという。

 中国メディアの今日頭条は2日、日本の観光地がいかに魅力的であるかを紹介する記事を掲載した。記事は、北海道・富良野のラベンダー観光の代名詞ともいえる「ファーム富田」を紹介し、「入場は無料なのに利益を確保できる」理由を分析した。

 このファーム富田の魅力は、何と言っても一面のラベンダー畑だろう。もとはラベンダーオイル用に栽培を始めたものだが、今ではこの風光明媚な景色を一目見ようと国内外からが大勢の観光客が訪れている。そのため入場料を取れば大いに儲かるというのが中国的な考えであり、「入場無料なのに、なぜ利益を確保できるのか」不思議で仕方がないようだ。

 記事は、農場側は心を込めて美しい「ラベンダーの海」を作ることに専念しており、ほかにも1年中いろいろな花を楽しめるようにしているため、「自然と客が来る」理想的な流れになっていることを説明した。そして、ファーム富田の主な収入源は、ショップでのオリジナルのアロマオイル・化粧水・ドライフラワー・食品などの販売だと記事は紹介。その1つが、日本最大規模のドライフラワーアレンジメントの展示スペースだが、建物内のアレンジメントは海外の有名なフラワーデザイナーの手によるもので、ここに来た人は自然と購入したくなるという。

 記事はほかにも、切り花やラベンダーソフトクリームなど、ここでしか買えないオリジナル商品の数々を販売しており、観光客が「気に入って購入する」ような魅力的な場所を作っていることが、「強制的に消費させようとする中国の観光地との違い」であると分析した。

 中国には本来、魅力的な観光地が非常に多くあるが、入場料の高さは観光客を遠ざける一因となっているに違いない。トイレ革命も必要だが、こうした日本のやり方に学んで観光地を改善すれば、もっと多くの旅行客を国内外から引き寄せられるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)