中国メディア・東方網は1日、「脱亜入欧を掲げて全面的に西洋に学んだ日本が、どうして伝統文化をこれほどしっかり守っているのだろうか」とする記事を掲載した。

 記事は、「歴史上、日本はずっと中国に学んできた。文字、服装、茶道、華道、礼節など、いずれも中華文化から吸収したベースを改良していった。しかし、近代に入ると『天朝上国』と自称した清朝はアヘン戦争で西洋に蹂躙され、日本社会は中国に対する学習や崇拝を終わらせた。そして、日本では明治維新が起こり、食べ物、服装をはじめ全面的に西洋から学ぶようになったほか、『脱亜入欧』というスローガンまで提起された』」と紹介。また、第2次世界大戦終了後は米国の文化を全面的に学ぶようになったとしている。

 そのうえで、「驚くべきことに、われわれは脱亜入欧を掲げてきた日本社会が伝統文化をしっかり守っていることに気付く。建築、茶道、和服など日本社会のいたるところで伝統文化の存在や強い影響力を感じ取ることができるのだ。唐代の建築を見たければ京都に行け、というのが古代建築ファンの間ではすでに常套句になっている」と指摘した。さらに、大きなお祭りや伝統的なイベントでは着物を身に着けた女性を数多く見かけること、現在の日本の家屋にも畳の部屋が存在することなどを挙げている。

 記事は、日本が伝統文化を国内で守るだけでなく、世界に伝播する取り組みも進めていると説明。その代表が和食であり、日本料理は高級で中国料理は廉価というイメージが世界的に定着しつつあることを伝えた。そして「常々『元祖』を強調するわれわれ中国人は、どうして伝統文化を守るという点において全面的に西洋化を進めた日本にかなわないのか」と疑問を提起して締めくくった。

 記事は、「全面的」に西洋化を進めたとしているが、決して旧来のものを全廃して盲目的に西洋のものを取り入れたわけではない。旧来の陋習を廃する一方で、使えるものは残していき、新しくても使えないものは廃れていく、そのような姿勢があったからこそ、古代中国に源を発し、時を経て日本風にアレンジされた伝統文化も数多く残っているのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)