毎年8月になると連日報じられる靖国神社参拝問題。中国は外交カードの1つとして利用しており、日本の首相や閣僚、政治家が参拝することを問題視しているが、「中国人が祀られている」ことも批判しているという。

 中国人にとって非常に敏感な問題である靖国問題と絡め、中国メディアの今日頭条は2月27日、「日本の靖国神社はどうして多くの中国人を祀っているのか」と題する記事を掲載した。

 靖国神社が明治維新や明治以降の戦争において戦死した軍人・軍属を祀っていることは知られているが、記事は多くの中国人も祀られていることは中国としては「受け入れられない」ことだ主張。これは、当時日本の統治下にあった台湾人が日本人として戦争に参加し、戦没した約2万8000人が祀られていることを示しているようだ。中国は台湾について「自国の領土」であるとしていることから、靖国神社には「中国人が祀られている」というロジックになるらしい。

 記事は、高砂義勇隊について、台湾の原住民「高砂族」が日本人によって「奴隷」とさせられ、「強制的に参戦」させられたと主張。記事が特に問題視しているのは、彼らが日本の戦犯と一緒に祀られていることで、「台湾の原住民への最大の侮辱」だと非難している。中国人として日本のこの行為に断固反対であり、我慢がならないとしている。

 台湾のなかにもこの件を問題視している政治家はいるが、それが大多数の台湾人の意見かはわからない。靖国問題がこのように政治利用されているのは甚だ残念なことである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)