米国の華字メディアである多緯新聞は21日、日本がかつて新幹線の開業によって「鉄道は斜陽産業である」という認識を打ち破ったように、中国も高速鉄道によって、かつてない変化を遂げようとしていると論じる記事を掲載した。

 記事は、2月16日からの春節(旧正月)期間中、中国では高速鉄道の故障や事故の報道が相次いだと伝える一方、2011年に温州市で発生した大規模な死亡事故と違い、中国では高速鉄道の事故で安全性が問われるようなことはなかったと指摘し、中国の人びとはすでに高速鉄道の運行中における事故を理性的に捉えることができるようになったと論じた。

 続けて、中国高速鉄道の営業距離は2020年までに10万キロ以上に延伸すると見られていることを紹介しつつ、高速鉄道は今後の中国をどのように変化させるのだろうかと疑問を投げかけた。

 この疑問の答えは日本を見れば分かるとし、日本は1964年に東海道新幹線を世界初の高速鉄道として開業させたと紹介。「鉄道は斜陽産業である」という認識を打ち破って都市間の移動をより速く、より便利にしたと強調。かつて、東京から大阪に移動するには6時間30分もかかっていたが、現在では2時間ほどまで短縮されたと指摘し、飛行機に比べて運賃も安いうえに多くの乗客を一度に移動させることができるため、ヒトとモノの移動がスムーズなことで経済成長にも貢献していると論じた。

 続けて、中国は高速鉄道産業においては後発中の後発であるとしつつも、その発展の速度は高速鉄道産業において、すでに「眠っていた」日本を目覚めさせ、輸出競争の舞台に登場させるほどであったと指摘。また、広大な国土を持つ中国では高速鉄道の価値は日本より大きいとし、各都市がさらに高速鉄道で結ばれることで、中国はさらなる発展を享受できるはずだと期待を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)