日本経営管理教育協会が見る中国 第504回--坂本晃

■細かい事より大まかに考えよう

 数字などを記した文などを書くときは、出所も明記するのが一般的だが、ここでは省略して、大まかに考えることにしょう。

■日本の昔

 宇宙は137億年前に誕生、太陽を含む銀河系は少し若く120~130億年とか。太陽系は約46億年、地球は少し遅く45.4億年、人類の始まり北京原人は50万年ぐらい前、日本らしくなったのは4世紀ごろ、大和朝廷によると言われている。

 その後、天皇を中心とする奈良時代、平安時代、武家を中心とする鎌倉時代から室町時代、戦国時代、安土桃山時代を経て、265年間平和な時代が継続した江戸時代と続いた。この間、中国から漢字を初めとして、論語などを学んだ。

 第2次産業革命で可能になった大洋を航海した黒船の来航を機に、四面海に囲まれ、地続きの国境を経験しなかった日本も1886年、大政奉還として天皇を中心に戻す明治維新といういわば革命を経験する。

 欧米の先進国を模範として、富国強兵という国是の基、憲法の制定、産業の近代化を進め、財閥も形成されていった。当時の人口は3.3千万人だった。都を京都から江戸へ移し、東京と名前を変えた。

 技術革新の結果、戦争に使用する武器も改良され、人力だけの戦争から武器を使用する民族間の争いも戦争という形になってきた。日本も1894年の日清戦争、1904年の日露戦争、1914年の第1次世界大戦、1931年の満州事変、1937年の日中戦争、1941年の太平洋戦争で原子爆弾を経験して1945年に人口7.2千万人で敗戦を迎える。

 1895年に台湾、1910年に朝鮮を日本の領土として統治、現在の中国東北三省を1932年から満州国として、南満州鉄道を経営、満蒙開拓団の派遣や関東軍を駐在、経済の近代化を進めたが、1945年の敗戦とともに120万人の日本人が引き上げ、日本の手を離れる。

 太平洋プレートなどの境から起こる地震や津波のために、日本は他の先進国よりは自然災害が多いのは運命とあきらめ、対応せざるを得ないのは現実といえよう。

■日本の現在

 1886年の明治維新から150年を経た現在、その前半は戦争に明け暮れたが、後半は平和憲法の元、戦争で失った住宅や公共施設の整備などの需要で1960年代の経済高度成長を実現、1964年には1940年に開催を返上した東京オリンピックを開催、大阪万国博覧会の開催など、一億総中流時代を経験した。

 社会福祉も欧米を見習って国民皆保険制度は1961年から実施、当初は国も余裕があって措置の名の元に、高齢者の介護などが核家族化の進展で困難になったことを引き受け始めたが、経済の飽和で契約制度を元にした介護保険制度に2000年から変更されている。

■日本の未来

 1991年、土地価格上昇神話が崩れ、経済は停滞中といえよう。一般的な日常生活で物があふれ、こと消費に移っていると言われている。第3次産業の就業者数は7割、企業は株主資本から利益追求を求められ、正規非正規従業員の給与格差でしのいでいるのが現状から今後であろう。

 一人当たりGDPは先進国並の3万米ドルを現在は確保できているが、予断は許されないと思われる。

 少子高齢化で日本人の平均寿命は、女性87歳、男性81歳と世界中でも長寿であるが、国の財政は諸費税の増税で老齢年金を賄う方向であり、消費者にとってみれば、その分、可処分所得が実質的に減るために、内需に頼らざるを得ない経済全体にとっては厳しい状況になろう。

 人口は2004年の12,784万人をピークに、2050年には9,500万人、22世紀初頭には4,700万人と半減まで減少と推測されている。

 同年代の競争相手がいないのは幸福なのか不幸なのか、なんとも言えない時代に向かうのは間違いないであろう。(写真は、津波で打ち上げられた大型漁船。提供:日本経営管理教育協会)