病院の診察は待ち時間が長くなることが多い。1つの科でも混雑していれば半日潰れることを覚悟した方がいいし、複数の科を受診するとなるとこれはほぼ「1日仕事」ということになる。しかし、待ち時間が長いからと言って叫び出したり暴れ出したりする人はほとんどいない。しかしこの状況、中国の人にとっては「奇跡」に近いようである。

 中国メディア・今日頭条は21日、「2時間半待ちの日本の病院で見た光景に、中国の女性医師が震えた」とする記事を掲載した。記事は、「もし中国で2時間も診察待ちが出たなら、待合室はどんな光景が繰り広げられるだろうか」としたうえで、中国の女性医師がSNS上に掲載したエピソードを紹介している。

 この医師は近ごろ北海道にある医療機関を視察したという。記事は「内科では2時間半、小児科では1時間半待ちだった。待ち合いロビーには100人近くはいるであろう患者と付き添いの家族がいた。しかし、大勢の人がいるにもかかわらずロビーからは全く声が聞こえず、みんなとても静かにしている。小さい子の泣き声がする以外はみんな体の不調に耐えながら待っているのである」と説明した。

 そして、この医師が静かな待ち合いロビーの様子に非常に驚き「机を叩いて汚い言葉を浴びせたり、列に割り込んだり、口論をしたりといった光景が見られない。日本人は限られた資源の中で互いに譲り合うことを教育されているのだ。そして、みんな具合が悪いのは一緒だから、頑張って待とうと考えている。これがもし中国で2時間待ちだったら・・・」と気持ちを綴ったことを紹介している。

 記事は、医師が衝撃を受けたというエピソードを見た中国のネットユーザーが「あり得ない」というリアクションを示したと紹介。また、中国で静かな待合室を実現するには「患者への忍耐を強いるのではなく、医療スタッフの増加が必要」との意見も出ていると伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)