中国メディア・今日頭条は22日、平昌五輪スピードスケート・ショートトラック男子500メートルで圧勝し、中国にとって今大会全種目を通じて初めてとなる金メダルを獲得した武大靖選手が、記者会見で「相手や審判に隙を与えたくなかった」と語ったことを伝えた。

  記事は「武は500メートルの予選、準々決勝、準決勝、決勝と全てのレースにおいてスタート直後にベストポジションを奪い取ったうえ、レース中に減速することはほとんどなかった。決勝ではライバルの韓国の2選手に全く逆転のチャンスを与えず、世界新記録で優勝した」と紹介している。

  元々判定に対する疑義が多く出やすく、中でもこれまで中国と韓国の間ではしばしばトラブルが発生してきたショートトラック。特に今大会では中国代表は反則による失格を取られるケースが多く、中国代表選手や関係者そして中国国民のフラストレーションは相当溜まっていた。そして、大会終盤まで金メダルがひとつもなかったことも、彼らの焦りを募らせていた。 

 この気まずい状況を打ち破る金メダルを獲得した武選手は、レース後の記者会見で日本の記者から中国語で「中国代表はこれまで金メダルがなかったが、今日の試合にかかるプレッシャーは相当大きかったのではないか」との質問を受けると、「どのレースも全力で滑った。相手や審判にどんなチャンスも与えたくなかった。確かにプレッシャーはあった。何日か前にわれわれは不公平なジャッジをたくさん受けていたので、中国代表のためにより良い成績を取りたいという思いが強かった」と本音を語っている。

  武選手のコメントを聞いた中国のネットユーザーからは「素晴らしい」「われわれの心の声を吐き出してくれた」「これが実力、まさに実力。実力で中国スケート界の強さを証明してくれた。中国人の誇りだ」といった賞賛コメントが相次いだ。判定に対する抗議は、仮にそれが受け入れられたとしてもスッキリとしないものが残る。一番の「リベンジ」は、ぐうの音も出ないほどの強さで勝って見せることなのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)