現在の中国は凄まじい勢いで経済発展を続けている。人びとは豊かになり、社会のインフラも整備され、暮らしは都市部の便利になってきている。それゆえ、多くの中国人は中国は経済や軍事の分野ですでに日本を追い越していると考えがちだが、中国メディアの今日頭条はこのほど、「製造業の分野においては、中国と日本の差はまだまだ大きい」と論じる記事を掲載した。

 記事は、中国の経済規模はすでに日本を大きく超えており、軍事面でも世界で3本の指に入ると主張する一方、実際は「中国はまだ発展途中の国」であり、さまざまな点で日本に大きく劣っているのが現状だと指摘。中国工業情報化部の高官の見解として、製造業の分野では米国が最先端を走っており、日本やドイツなどが米国の後を追っていて、中国が製造強国となるには、まだ長い時間がかかるはずだと論じた。

 たとえば、中国は粗鋼生産量こそ非常に多いが、生産される鉄の品質は粗悪であり、付加価値の高い特殊鋼の品質は日本のほうが圧倒的に上だと主張。それゆえ船舶に使用される鉄鋼では日本のほうが強度に優れているため、日本の潜水艦のほうが中国の潜水艦よりも深く潜ることができると論じた。

 続けて、中国でも人気が高いスマートフォン「iPhone」に使用されている重要な部品の多くは日本企業の製品であるのに対し、中国は「iPhoneの組み立てを行っている」に過ぎないことを挙げ、この事実も中国の製造業の実力が日本の水準に達していないことを示すものだと指摘した。

 記事は、中国の非常に広い国土や急激な経済発展、そして大きな内需は今後の中国製造業の発展に有利に働くことはずだと主張する一方、現時点における中国と日本の製造業における差はまだまだ大きいと指摘。日本メーカーで不祥事が相次いでいるとは言え、それは日本の製造業の競争力が低いことを意味するものではないとし、中国は謙虚に日本に学ぶ必要があると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)