川崎重工が米ニューヨークの地下鉄車両約1600両を受注する見通しになった。受注総額は約4000億円に達すると報じられているが、同プロジェクトは中国の車両製造大手である中国中車も狙っていた案件だった。

 それだけに川崎重工の受注見通しとなったことに対し、中国では落胆の色が広がったが、中国のネットユーザーたちはどのような反応を見せたのだろうか。中国メディアの今日頭条はこのほど、川崎重工が受注する見通しとなった際の中国ネット上における反応を紹介する記事を掲載した。

 記事は、中国企業が失注し、日本企業が受注するとなれば、中国のネット上では「米国政府による政治的干渉の結果だ」といった声があがるのが常であり、こうした意見に反論すれば「米国の犬」だと批判されるのがオチだと紹介。一方、ニューヨークの地下鉄車両をめぐる競争ではなぜか、これまでのように「米国政府による政治的干渉」といった批判があまり見られず、むしろ理性的な声が目立ったと紹介した。

 例えば、「中国中車が受注できればよかったが、失注という結果から自身の不足している強みを見出し、それを補って次に勝てるよう努力すべきだ」、「中国はシカゴやロサンゼルスでは受注に成功している。決して米国政府が干渉している訳ではない。公平な入札の結果に負けたのであれば、仕方ない」といったコメントが多くの支持を得ていたという。

 こうしたコメントの数々からは、中国人たちが自国の経済成長と自国の企業や製品に対して自信を持つようになっていること、さらには、かつてのように卑下する気持ちがなくなりつつあることが読み取れる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)