パクリ大国と言われた中国だが、最近では独自の技術やデザインなど、オリジナル性を強調することが増えてきたようだ。これは自動車分野でも見られることで、かつては日本など海外ブランドと酷似したデザインのモデルが多かったが、最近では随分と変わってきたようだ。中国メディアの今日頭条は9日、「中国車もとうとう真似されるようになった」とする記事を掲載し、具体的な例を挙げて紹介した。

 記事が指摘しているのは、韓国メーカーのSUV車だ。個性的なフロントデザインだが、中国人にとって「既視感」があるという。なぜなら、上汽通用五菱汽車の宝駿(バオジュン)510にそっくりだからだ。

 写真も掲載しているが、確かにフロントデザインが非常に似ている。記事は、わずかに真ん中の網状のデザインが異なっているが、「兄弟」といってよいほどそっくりだと指摘。外観のみならず内装も似ており、中央のクーラーの吹き出し部分などほとんど同じだとしている。

 韓国メーカーが中国車を模倣したのかどうかは不明だが、中国の自動車市場では最近、韓国車が不振に直面しているのは事実だ。記事によると、これまで韓国車はデザイン性を売りにしていたものの、デザイン性、品質ともに向上した、しかも、価格が手ごろな中国車がより選ばれるようになったと論じた。

 つまりは、「中国車の台頭」ということになるようだが、本来は憤慨して然るべき「模倣された」ことを、記事が嬉々として報告しているのが印象的だ。中国メーカーの進歩に伴い、外国の企業でさえ中国車を模倣するようになったのは当然であると、なぜか誇らしげに伝えた。

 これまで模倣にまつわる醜聞が多く伝えられてきただけに、中国が外国から模倣されるというのは、中国人の自尊心をくすぐる話題なのであろう。しかし、それだけデザインのレベルが向上してきているということであるのは確かだ。日本もオリジナル性を出し続けられるよう、たゆまぬ努力が必要だと言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)