中国が「新4大発明」の1つと誇る高速鉄道。もとはといえば日本やドイツが提供した技術などをもとに作られたものだが、中国は今では独自の技術だと主張している。これに対し、このごろ中国国内から疑問視する声が上がり、広まっているという。

 中国メディアの中国経済網は8日、「中国人の誇る高速鉄道が実は中国製造業の最大の痛点」と指摘するネット上の指摘は、実は間違いだらけの「うわさ」だと主張する記事を掲載した。

 高速鉄道が「痛点」というのは、「完全な中国製ではない」という理由からだという。記事が「ただのうわさ」と批判しているこの文章によると、多くの基幹部品が実は中国製ではない、組み立てが中国というだけ、新幹線の模倣に過ぎない、要となるけん引システムや、ブレーキなどの基幹技術は掌握しておらず、海外企業からの技術移転は実現していないなどの指摘が上がっているという。

 記事はこれに反論し、確かに初期には新幹線など海外から技術を提供してもらったが、今では完全なる中国独自の技術であり、国際特許を出願し認められてもいると論じた。また、ブレーキは確かにドイツのクノールブレムゼも利用しているが、これは他国の高速鉄道でも採用していると弁護。復興号では中国のブレーキシステムを採用しているとした。

 それで記事は、「高速鉄道が実は中国製造業の最大の痛点」と主張する文章は、「たちの悪いうわさ」に過ぎないと主張。華麗な変身を遂げた中国の「新4大発明」は、外国人には驚きと羨望の目で見られていると誇らしげに締めくくった。

 国際特許に関しては、日本の技術を堂々と自国のものとして出願したことに、日本では大きな衝撃が走った。中国の抜け目のなさが露呈されたと言えるだろう。しかし、中国高速鉄道が多くの中国人に希望と自信を与える存在となっているのも確かだ。もともとは日本やドイツの技術を導入して作られたものであることは、中国鉄道部の元幹部も認めていることだが、中国人のプライドがそれを認めないのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)(イメージ写真提供:123RF)