日本では仕事をするうえでは何らかの規則があることが一般的だ。スーツであったり、定められた制服であったりと、服装に若干の違いはあっても「どのような服装でも可」という職場は少ないのではないだろうか。中国でも近年はスーツで勤務することを定めている企業が増加傾向にあるものの、社員の服装に対する規定を設けず、社員は私服で勤務するという企業は多い。

 それゆえ、日本を訪れた中国人の多くは「日本人は皆一様に同じ格好をしている」と驚くというが、何より驚愕するのは「たとえ富裕層であっても、皆と同じようにスーツを着ていて、見分けがつかないこと」だという。中国メディアの東方頭条はこのほど、日本人は成功者を含めて皆、制服を着用している理由を考察する記事を掲載した。

 中国人はますます豊かになっているが、日本人と大きく違っているのは自分の富を他人にひけらかすのを好む傾向にあることだ。それゆえブランド品を持ち、高級車に乗って自分の社会的ステータスを誇示しようとする人も多い。

 記事は「近年、米国では成功者の間で自分が好きな服を制服にする動きがある」と伝え、アップル創業者の故スティーブ・ジョブズ氏やフェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグ氏などが「毎日同じ服を着ている」と紹介。成功者たちが同じ服を何着も用意し、着回す理由について、ザッカーバーグ氏の見解として「何を着るか悩むという社会に貢献しない意思決定を極力排除するため」だと紹介した。

 続けて、ザッカーバーグ氏たちをはじめとする米国の成功者たちは、日常における不要な悩みをできるだけ排除しようとする「ミニマリスト」であると指摘。日本でも学校や職場で服装に対する規定を設け、皆が同じ服装をすると決めることは「不要な悩みの排除」や「服を購入したり選んだりするという時間の節約」につながっていると指摘し、こうした要因が日本人が制服を着用し、同じ格好をしている理由なのではないかと考察した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)