文部科学省によれば、日本は1月18日、イプシロンロケット3号機を打上げ、搭載していた高性能小型レーダ衛星(ASNARO-2)の軌道投入に成功した。日本に対して強い猜疑心を持つ人が多い中国では、日本の宇宙開発まで「軍事に転用するのではないか」と疑う声が根強く存在するのが現状だ。

 香港メディアの鳳凰網はこのほど、中国国内では「日本のロケット技術は世界最先端の水準にあり、大陸間弾道ミサイル(ICBM)もその気になればすぐに製造できる」という噂があることを伝えつつ、軍事専門家がこの噂の真偽について解説する記事を掲載した。

 記事は、ロケットは衛星を宇宙空間に運ぶためのものだと指摘する一方、技術的にはICBMと共通点は非常に多く、人類で初めて宇宙に行った旧ソ連のユーリイ・ガガーリンを打ち上げるのに使用されたロケットは、世界初のICBM「R-7」の改良型だったと指摘。また、中国の衛星打ち上げロケット「長征2号」もまた、ICBMが基礎となっていることを強調し、「ICBMと衛星打ち上げロケットは技術が似ていると言うよりも、根本的には同じ原理」なのだと論じた。

 続けて、日本の各ロケットの軌道投入能力は決して低くはないと指摘する一方、ロケットとICBMの違いは「ICBMは弾頭を搭載し、大気圏外から大気圏内に再突入し、音速をはるかに上回る速度でターゲットに接近し、爆発しなければならないという点だ」と指摘。

 大気圏内に再突入する際、弾頭は極めて高温になるが、それでも弾頭が爆発しないよう高温から保護する技術が必要となり、この技術は米国にとっても中国にとっても最高機密であると指摘。この技術の確立は衛星などを宇宙空間に運ぶよりもはるかに難しいと主張し、たとえ日本がロケットに関する高い技術を持っていても、「すぐにICBMを製造できる」とは言えないと指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)