急速な経済発展に伴い、目まぐるしく変化し続けている中国。新しいものを取り入れるのも早く、スマートフォンの普及とともに、最近ではモバイル決算やシェアサイクル、それに中国版Uberと言われるタクシーの配車アプリなどが一気に普及した。

 「滴滴出行」が中国では代表的な配車アプリで、スマホ1つでタクシーやライドシェアサービスを利用でき、非常に便利なサービスだが、日本ではいわゆる「白タク」となり違法行為となる。中国メディアの中国経済網は6日、この「中国人にとっては気の利くサービス」が日本では違法になると注意を呼び掛ける記事を掲載した。

 記事によると、日本で配車アプリを利用している中国人には旅行者が多く、空港や観光地で多く利用されているという。多くの場合、在日中国人がこのサービスを提供しており、運転手は中国語でガイドもしてくれて、便利で割安とあって人気が高いと記事は紹介。中国では違法ではないため、多くの利用者は日本では違法であると知らないで利用しているという。

 では、なぜ日本では違法になるのか。日本ではタクシーの営業には許可証と第二種運転免許も必要になるため、白タクは道路運送法違反だと記事は指摘。違反した場合、乗客には罰則の規定はないものの、白タクは正規の免許がないためドライバーとしての素質に問題があったり、保険に加入していなかったりなど安全上の問題や、取り調べで貴重な旅行の時間が奪われるなどのリスクがあると注意を促した。

 安全性や罰則も理由の1つではあるが、違法行為であるため、どんなに便利なサービスでも利用するべきではない。実際のところ中国人旅行客のほとんどが違法とは知らずに利用しているそうだが、記事は、これだけ白タクが活躍しているということは、正規のタクシーが満足されていないということではないかと疑問を投げかけた。

 利用者は違法と知らず利用するケースが多いとはいえ、中国人は全体的に法順守の意識が低く、ばれなければ良いという雰囲気があるのも確かだ。サービス提供者にも利用者の側にも、法順守の意識が求められる問題と言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)