宇宙開発や原発、高速鉄道など中国が高い技術力を持つ分野は少なくないが、自動車産業はまだ日韓に大きな遅れをとっているのが現状だ。中国メディアの今日頭条は4日、中国の自動車産業が遅れている背景について「日本人が優れたスポーツカーを生み出していた頃、中国では自転車が憧れの的だった」と伝え、「日中はそもそものスタートラインが違っていた」と論じている。

 記事は、中国で初の自動車が生産されたのは1956年のことであり、中国の自動車ブランド「紅旗」が誕生したのは1958年だったと指摘し、中国の自動車産業はすでに60年の歴史があると紹介。

 だが、1958年から20世紀末までの40年ほどの期間は「中国の自動車産業にとっては空白の期間」だったとし、この期間にドイツや日本の自動車メーカーが中国市場で大きくシェアを伸ばしたと論じた。

 さらに、中国では1970年代から80年代にかけて、自転車は「ミシン、腕時計と並んで、各家庭における「三種の神器」だったと指摘。当時の公務員の月給は40元(約698円)にも満たなかったが、高級な自転車は500元(約8726円)もしたと紹介。当時の中国人にとって高級自転車は現代の高級自動車と同じように「富と社会的身分を示す象徴」だったのだと指摘した。

 一方で記事は、当時の日本ではすでに高い性能を持ったスポーツカーが登場していたと紹介したほか、世界でもっとも売れている乗用車であるカローラも何度もモデルチェンジを繰り返していたことを指摘。日本と中国の自動車産業は1970年代の時点で圧倒的に大きな差があり、その差は現在においても全く埋まっていないのだと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)