中国では今も各地でマンションや各種インフラ整備の建設工事が行われているが、工事に携わる人びとの服装は日本と大きく違っている。中国ではたとえ高所での作業であっても軽装のままで作業する人も見られるのが現状だ。

 日本では高所で作業する職人を鳶職人と呼び、多くの鳶職人が着用する裾が広がったズボンは「鳶服」や「ニッカポッカ」と呼ばれるが、中国では高所で作業する人であっても「鳶服」のような服は着ることはない。それゆえ、中国人からするとなぜ日本では「鳶服」が好まれるのか、不思議に思うこともあるようだ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の鳶職について紹介する記事を掲載し、危険が伴う高所の作業という点は日本と中国で共通しているが、それ以外には職業として非常に多くの違いがあると紹介している。

 記事は、日本の鳶職は足場や鉄骨を組むための「資格」を保有していることが求められると指摘。中国では建設作業は農村からの出稼ぎ労働者が従事していることも多く、資格の有無など問われないことを指摘する一方で、日本では危険な作業だからこそ職人の安全を担保するための資格制度が整備されていることを紹介した。

 続けて、日本の鳶職人の服装は非常に特殊であるとし、非常に太く、幅の広いズボンを履いていると紹介。これは中国では見られないものであるため、不思議に感じる中国人は多いかもしれないが、ズボンを太くすることで「動きやすさを確保すると同時に、風の強さを判断したり、身の回りのものとの距離を把握したりと、危険を察知しやすくなるメリットがある」と指摘。中国人から見ると特殊に見える鳶服だが、それが着用されるのは意味と目的があるのだと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)