「japan」が漆を意味する英語であるのに対し、「china」は英語で磁器、焼き物を意味する。古くより焼き物の国と認知されてきた中国だが、中国メディア・今日頭条は29日、「国を出て日本の磁器と比べてみたら、もう自慢できなくなった」とする記事を掲載した。

 記事は、「芸術に対する審美眼というのは主観的なものである。それは磁器でも一緒であり、芸術的な面では数千年の歴史を持つ中国の磁器文化は間違いなく最高だ。しかし、日用向けや特殊な磁器では、工業化を実現している日本に比べると中国製品にはいくつかの欠陥が見られるのである」とした。

 そして、「日本や欧米諸国は技術革命を加速させるために、大量の人的、物的、金銭的資源を投入し、特殊なセラミックの研究開発を進めてきた。特殊セラミックは現代の工業技術であり、ハイテクや新技術分野においてその地位はますます高まっている。見た目は難しくなさそうなのだが、その精密度は中国国内では実現し得ない状況だ。中国ではセラミックメーカーがたくさんあるものの、特殊セラミック技術を持つメーカーは極めて少ない。多くの場合、日本が技術の研究開発を行い、中国が生産力を提供しているのである」と説明している。

 また、日用向けの磁器製品についても「中国人が高いと感じて買おうとしない値段の製品が、日本では良心的な価格として人気を集める。つまり、技術的には高品質な物を作れるにも関わらず、中国の市場ではそれが受け入れられないという状況なのだ。数年前、高級磁器が贈答品市場で人気を集めたが、一般の消費市場では人気が出なかった。匠の精神を重んじることは文化の復活につながる良いことではある。しかし、庶民の生活に対する姿勢がグレードアップすれば、社会の文明レベルは更に一歩高まるのである」と論じた。

 記事は、「芸術面を除き、欧米、および、日本の磁器製造技術は確かに中国を追い抜いている。今の中国の技術が古代より遥かに進歩していることは間違いないが、まだまだ不十分であり、さらなる努力を必要とするのだ」と結んでいる。

 とりあえず食べられる物があればいい、という段階から、お腹いっぱい食べたい、よりおいしい物を食べたいという段階に到達し、ある程度満たされてくると、今度は盛り付ける器にもこだわりたい、といったような欲求が出てくる。中国全体が本格的この段階に入った時、記事が指摘する市場ニーズにも大きな変化が出てくることだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)