中国にはサッカーファンが少なくないが、代表チームの弱さを嘆く声が頻繁に聞かれ、アジアの中でも飛び抜けて強い日本とたびたび比較されている。中国メディアの東方体育はこのほど、「日本サッカーがアジアで唯一ずっと先を行っている」と主張し、その理由を探る記事を掲載した。

 中国人の筆者は、日本に留学していた経験から、「日本人にとってはサッカーが身近にある」と紹介。日本ではサッカー経験者が多く、小学生から高校生、大学生、社会人とどんな世代の人も気軽にサッカーをしていると伝えた。日本は中国と異なりサッカー環境が整っていると言えそうだ。

 そのよい例として、2003年の天皇杯について紹介。市立船橋高校は3回戦で横浜F・マリノスと対戦し、延長戦まで2-2の互角だった。しかも、延長戦では1人少ない10人でJリーガー11人を相手に持ちこたえたのだ。結局PK戦で敗れたものの、プロ相手に高校生がここまでの粘りを見せたことは当時大きな話題となった。実際、当時の11人の高校生のうち7人はのちにJリーガーとなったと報じられており、日本には人材を伸ばす良い土壌があると言ってよさそうだ。

 記事はさらに、日本人のサッカーの特徴を指摘。最も特徴的なのは「基本がしっかりしていること」だという。左右の足のバランスが良く、全体を見ているとした。しかも、中高生の部活でも「かなりのレベル」だと称賛したが、これは考えてみれば当然の結果だという。

 日本の学校では誰でも部活でサッカーをすることができるが、毎日放課後の2時間顧問の指導のもと練習を行い、朝練を実施している学校もある。休みには校内外で試合を繰り返すサッカー三昧の生活を続け、「少しの才能か勤勉さ」があればアマチュアレベルのトップになってもおかしくはないと分析した。

 結論として記事は、日本のサッカーがアジアで独り勝ちしている状況は、誰もがサッカーに親しめる環境と、ひたすら毎日練習を積み重ねてきたサッカー少年たちがいるからだと結論付けた。中国ではサッカー好きの人は多いものの、皆がサッカーに親しむ環境が整っているとは言い難く、プロを目指す一部の子どもたちが専門的な訓練を受けているに過ぎない。人口の多い中国も日本のようなサッカー環境が整えば、サッカー強国になれるに違いないが、今のところは難しいようである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)