中国メディア・今日頭条は27日、日本での留学生活で出会った、終生忘れ得ぬであろう3人の名も知らぬ日本人のエピソードを紹介する文章を掲載した。

 文章は「日本での5年間の留学生活で多くのことを経験した。すでに帰国してから長い時間が経過しており、多くのことはすっかり忘れてしまったのだが、何人かとふれあいの記憶は心に刻まれたように残っている。そして、時間が経てば立つほどその記憶は深まっていくのだ。きっと死ぬまで忘れることはないだろう」とし、留学中に出会った3人の話を紹介した。

 1人目は、日本にやって来たその日のことだという。「中国の親に無事着いたことを連絡しようと、公衆電話から国際電話カードを使って電話を掛けようとした。うまく行かずに焦り、通りかかった30代くらいの男性に英語で助けを求めた。すると男性はすぐに10円玉を電話に入れ、それから国際電話カードで実家につなげてくれた。ありがとうと礼を言うと男性は、戻ってくる10円玉のことを全く気にかけずその場を去っていったのだ」と伝えている。

 2人目は、来日2年目に名古屋に引っ越したばかりの時で遭遇した。「ある夜、お金を浮かせるために地下鉄に乗らずに歩いて移動していたら、道に迷ってしまった。深夜で終電も終わってしまい、途方に暮れていると、まだ開いているラーメン屋があった。店に入って店主に地図を見せてもらうよう頼むと、店主は地図を見せてくれるとともに『君は中国人かい』と聞いてきた。そうです、と言うと、店主は『もうすぐ店閉めるから車で送ってやるよ。うちにも中国人留学生が働いているけど、日中勉強して夜はバイトで大変だよな』と言ってくれた。到着後にお礼をすると、店主は『機会があったら、食べに来てくれよな』と言い残して帰っていった」とのことだ。

 そして3人目は、部屋を借りていた大家の会社の日本人職員だ。この会社は中国人留学生の日常生活の支援を行っていたという。晩秋にお金がなくて家賃を滞納してしまったことがあり、その時に連絡係だったこの日本人職員が「これ、貸してあげるからまずは灯油を買って暖を取りなさい。お金ができたら返してくれればいいから」と言って1万円札を差し出してくれた。いつか返そう返そうと思っていたところ、会社が倒産して日本人職員と会う機会を失ってしまったという。

 文章は「この3人の日本人の名前はおろか、名字さえ知らない。しかし彼らが助けてくれたことは折に触れて思い出す。もしチャンスがあるなら、もう一度3人に会いたいと心から思っている」と結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)