2017年の訪日外国人数は、前年比19.3%増の2869万人に達した。政府が2020年までに2000万人を目標に掲げていたことを考えると、想定を大きく上回る増加だ。なかでも訪日中国人の増加が著しく、17年は前年比15.4%増の735万5800人もの中国人が来日した。

 このように、増加の続く訪日外国人を受け入れるうえで日本が抱える問題の1つは「宿」である。安くて便利で快適で、しかも日本らしさの体験できる宿に泊まりたいと願う中国人は増えているが、宿の数が足りていないのが現状で、近年では違法民泊の問題も噴出している。

 そんな中国人のニーズを満たすのが「民宿」だという。中国メディアの今日頭条は18日、中国人に人気の「日本の風情が感じられる民宿」を紹介する記事を掲載した。

 これまで、民宿とは主に農家や漁業を本業とする人が副業として客を泊める宿泊施設を指していたが、記事が紹介しているのは、最近増えてきた専業で経営する民宿のことだ。

 では、どんな民宿が中国人に人気なのだろうか。記事は「経営者が中国人か、中国語ができる」ことと、年季の入った「日本家屋」を2大ポイントとして紹介した。言葉の問題を心配せずに、日本ならではの体験を楽しむことができるからだ。

 記事は、ある民宿を紹介したが、ここは中国語での対応を売りにしており、風情を残しながら現代風にリフォームした古民家を提供している。本物の畳で休み、本物のお茶を味わうことができ、中国人に人気の京都という便利なロケーションだと称賛した。また、経営者の女性はまめに客とやり取りをしてくれるので、出国前から交通、ショッピング、その他の情報を中国語で教えてくれたことも満足感につながったと伝えた。

 これからは、さらなる中国人観光客の増加を受けて、「中国語ができて、日本ならではの体験を提供する」こうした民宿が増えていくだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)