中国で開かれているサッカーU−23アジア選手権で、ホスト国はグループリーグ3試合を戦って1勝2敗となり、決勝トーナメントに進めなかった。中国メディア・人民日報は16日、「試合に負けても良いが、未来に負けてはならない」とするコラム記事を掲載した。

 記事は、「新年を迎えてわずか半年で、中国サッカーはまたサポーターを不愉快にさせた。U−23アジア選手権でグループリーグ敗退を喫したのだ。初戦こそ何とか勝利したものの、第2戦は失点を挽回できずに終わり、第3戦に至っては感情まで取り乱す始末に。露呈したのはすでに失点だけの問題ではない」と紹介した。

 そのうえで、「23歳という年齢で結果を出せないようなら、今後大きく飛躍することは難しいだろう。この年齢の選手はフィジカルでは生涯のピークを迎えているという。しかし、実戦の状況を見ると中国選手は基本が出来ていないために守りが乱れ、戦術意識や実行力がバラバラなために相手の脅威になり得ない。青少年サッカー育成という基本プロジェクトがしっかり出来ていないのだ」としている。

 記事は、「ここ数年、サッカーは国全体で重視されており、サッカー改革に向けて大きな努力が払われてきた。しかし、長期的に形成された問題を短期間で根治するのは不可能だ」と指摘。15日に行われて1−2で敗れたカタール戦では中国のキャプテンがレッドカードをもらったほか、中国だけで計7枚のイエローカードを食らったうえ、試合後には選手たちが審判に責任をなすりつけたとし、「こういった言動も、中国サッカーのマネジメント層が長期に渡りサッカー教育を軽視してきたことの警告なのだ」と論じた。

 そして、U−23などの若手チームが経験した挫折や教訓を下の世代である少年チームに伝えるべきものであるとするとともに、中国サッカーは今後少年サッカーの教育を重視し、基礎能力を固めるとともに、ルールを守る精神を育てることが必須であるとの見方を示している。

 サッカーでは審判に対する不満は日常茶飯事になっている。しかし、それはベストを尽くしたうえで初めて説得力を持つもの。実力がないのに審判のせいにばかりしていては、言い訳にしか聞こえないうえ、成長は見込めない。勝つ経験とともに負ける経験を積ませ、負けた理由を研究して成長の糧にする精神を育てることが必要だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)