1年を通じて多くの行事があり、楽しみながら学べる日本の小学校は、中国とはまったく違うようだ。中国の都市部では小学校から競争社会で勉強漬けの毎日で、寝る時間もないほどだと言われる。授業のスピードも速く、宿題も多く、中国の子どもたちは強いストレスにさらされている。

 香港メディアの鳳凰網は9日、「日本の小学校は『めちゃくちゃ』なのに、どうして進級テストが怖くないのか」と題して、多様なカリキュラムがある日本のある小学校を紹介する記事を掲載した。

 日本の小学校は「めちゃくちゃ」というのはどういう意味だろうか。日本の学校では教室で机に向かうだけではないということのようだ。記事が紹介しているのは、新たな教育の実験の場としての役割を担っている国立小学校で、入学試験からして行動観察としての「手工芸や折り紙まで」あると驚いたように紹介した。

 ではどんな「教育の多様性」が見られるだろうか。記事は、生活力を付けさせる家庭科、水泳まで教える体育、植物を育てること、掃除、音楽、図工、避難訓練、そして給食の時間や遠足、林間学校や臨海学校、移動教室などもすべて教育の一環だと紹介。こうしたカリキュラムは中国の学校ではほとんど見られないものであるため、非常に感心した様子だ。

 記事は、このような日本の教育には「健全な土壌」があると称賛。成功の秘訣は「教師と保護者そして生徒」の3者が積極的に参加しているからだと分析した。給食や課外活動で生徒に関わる教師は、厳しい中国の教師と違って生徒に優しく、親しみを持って接するうえ、生徒も委員会や部活の運営に関わり、保護者はPTAで行事の運営をしたりするのだと伝えた。

 中国では詰め込み式の教育の問題点が指摘されているものの、なかなか改善できていないのが現状だ。日本のような学校カリキュラムを知ったら、きっとうらやましがるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)