インドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画は、もともと日本の受注が確実視されていたが、突如として競争に参加した中国によって受注を奪われたのは記憶に新しい。中国は2019年の開業をインドネシア側に提案していたが、工事の遅れが指摘されており、もはや19年開業は難しいと見られている。

 中国メディアの中国新聞社は10日、インドネシア国内ではジョコ・ウィドド大統領がジャワ島の高速鉄道プロジェクトの進捗具合を評価、検討するよう閣僚に命じたことを紹介し、インドネシアメディアが「遅々として進まない」と批判していることを紹介した。

 記事は、インドネシア国内のメディアが、ジャワ島のプロジェクトは「停滞している」、「前進していない」と報じるとともに、ウィドド大統領が直々に閣僚に対してプロジェクトの進捗を評価するよう命じたと報じたと紹介。ウィドド大統領の動きはインドネシア国内で注目を集めると同時に、インドネシア在住の華僑や華人たちの間でも衝撃が走ったと伝えた。ウィドド大統領がプロジェクトの進展に「不満」を抱いている可能性もある。

 続けて、同プロジェクトは19年開業が予定されていたものの、土地収用が難航し、予定どおり開業できるめどは立っていないことを指摘し、「インドネシアの人びとからも『進展が遅すぎる』と認識されている」と伝えた。

 1月8日にはインドネシアに着任したばかりの中国大使も視察を行ったジャワ島の高速鉄道プロジェクトだが、果たして中国が高速鉄道を輸出するうえでのモデルケースにできるのだろうか。今後の進展に注目が集まっている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)