日本が受注を目指すシンガポールとマレーシアを結ぶ越境高速鉄道。2017年12月には国際入札の公示が行われ、応札の締め切りは18年6月末までとなっており、18年末にも受注先が決まる見通しだ。

 同プロジェクトは日本だけでなく、中国も入札すると考えられているほか、韓国も受注を狙っているとの報道も見られる。果たして日本は中韓との競争に勝ち、受注することができるのだろうか。

 中国メディアの今日頭条は9日、日本は技術移転や資金面のサポートも含め、越境高速鉄道の受注に向けて全力で取り組んでくる方針だと伝えている。

 記事は、駐マレーシア日本国大使である宮川眞喜雄氏がマレーシアメディアの取材に対し、安全で信頼性が高い高速鉄道技術として、新幹線の技術移転や資金面のサポートを含めた全面的な提案で、越境高速鉄道の受注を狙いに行くと語ったことを紹介した。

 シンガポールとマレーシアを結ぶ越境高速鉄道は全長350キロメートルに達し、完成すれば両国を90分で結ぶことになる。東南アジア最大の建設プロジェクトとして、世界的な注目を集める同高速鉄道の総工費は500ー600億リンギット(約1兆4000億ー約1兆6900億円)に達するとも見られている。

 インドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画において、日本が中国に受注を奪われたのは記憶に新しい。中国にとって高速鉄道の輸出は単なるビジネスではなく、中国を中心とした経済圏を構築するためにも重要なプロジェクトとなっている。シンガポールとマレーシアを結ぶ越境高速鉄道は日中のどちらかが受注するものと考えられているが、果たして日本はインドネシアでの雪辱を果たすことができるのだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)