世界には巨大な「墓」は数多く存在する。エジプトのピラミッドや秦始皇帝陵は非常に巨大な墓だが、いずれもすでに発掘が行われており、考古学の研究対象となっている。

 日本にも仁徳天皇の墓とされる「大仙陵古墳」をはじめ、非常に大きな墓は存在するが、中国メディアの今日頭条はこのほど、日本人は墓の発掘に積極的でないのかと疑問を投げかける記事を掲載した。

 中国陝西省にある秦の始皇帝の墓は兵馬俑坑も含めて非常に巨大であり、世界遺産にも登録されているが、貴重な資料として様々な調査が行われている。記事は、日本で最大規模の墓であり、非常に重要な存在であるはずの大仙陵古墳では学術調査が行われていないとし、それは一体なぜなのかと主張。

 続けて、中国には「日本人の先祖は中国人」だと考えている人が大勢いることを紹介し、秦の始皇帝が日本に向かわせた「徐福」の伝説を挙げた。この伝説は、不老不死の薬を求めた秦の始皇帝が徐福を東に向けて旅立たせ、徐福は日本に到着したが、日本でも不老不死の薬は見つからなかったため、秦に戻るのを諦め、日本にとどまったという伝説だ。

 中国ではこの伝説を信じ、「日本人の先祖は徐福と徐福が連れてきた人びと」であると信じている人も少なくないようだが、記事は日本が大仙陵古墳の調査を行わないのは、「徐福の伝説」と「日本人の先祖は中国人」という説と何か関係があるのだろうかと推測した。

 徐福の話は何と言っても紀元前の話であり、真相は不明だ。仮に徐福らの血が日本人に交わることがあっても、それを以って日本人全体の「祖」であるかのような表現はやや行き過ぎたものではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)