大気汚染のひどい中国では、さぞ屋内の空気の質についても敏感なのだろうと思いや、実際はそうでもないのが現状のようだ。中国メディアの今日頭条は25日、日本のマンションや戸建住宅ではごく当たり前の「換気システム」が、中国ではほとんど普及していないことを伝え、室内の換気という観点から見ると「中国は日本に20年遅れている」と伝えている。

 記事はまず、日本も以前は大気汚染が深刻化した時代があるものの、それの解決と対策に向けて法律を断続的に整備してきたと紹介。また、2003年7月に施行された建築基準法では、家全体を効率的に24時間の常時換気できるよう換気設備の設置が義務付けられたことからも、日本が室内の空気の質を重視していることがよく分かると強調した。さらに、2003年以降に建設された建物は、日本中どこでも換気システムが設置してあるのを見ることができるとし、その証拠として住宅に設置されている吹き出し口の写真と共に紹介した。

 続けて、現在の住宅は以前と比較して密封性に優れているため、室内の空気が汚れやすく、汚れた空気のまま生活していては、住人の健康に大きなダメージを与えてしまう可能性があるが、日本の住宅で取り入れられている常時換気のシステムは健康維持の観点で非常に有益であると紹介した。

 中国では経済成長に伴い、大気汚染が深刻化し、健康被害を訴える人も増えているにもかかわらず、室内の空気清浄や換気システムの設置については法的強制力はなく、一般住宅でも換気システムが強制的に設置されるようなことはないと指摘。室内の換気という観点から見ると「中国は日本に20年は遅れている」と論じた。

 大気汚染がひどい場所で生活したいと思う人はいないはずだ。それは中国人も同じだが、都市部では汚染が深刻化しているのが現状だ。せめて室内だけでも綺麗な空気を吸いたいと願うのはごく自然な考えだが、仮に中国の住宅で換気システムを導入する場合は、外から汚染された空気が室内に入ることを防ぎ、浄化した空気を取り入れるための機能が必要になりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)