毎年12月になると京都の清水寺で発表される「今年の漢字」。今年は北朝鮮問題などを象徴する「北」という文字が選ばれた。アジアの漢字文化圏でも日本同様に「今年の漢字」を選ぶイベントが行われているようだ。中国メディア・今日頭条は21日、中国を含めた各地の「今年の漢字」を紹介する記事を掲載した。

 記事は、21日に中国の国家言語資源モニタリング・研究センターなどが主催するイベントが北京で開かれ、「享」が今年の中国国内を象徴する漢字に、「智」が今年の世界を象徴する漢字にそれぞれ選ばれたと紹介した。

 そして、「享」については「サイクルシェアリングの普及やシェアリングエコノミーの発展が、中国の消費者の目に見える利益をもたらしたことを示し、みんなでともに豊かになるという意味を含む」と説明。「智」については、「世界の製造業がスマート化の時代に入り、人工知能関連製品が続々出現した。近い将来、人類の生活はより『スマート』に変わっていくことだろう」との意味が込められていることを伝えている。

 また、マレーシアでは「路」が今年の漢字として選ばれたとし「中国の『一帯一路』構想や、中国が投資する東海岸鉄道がマレーシアで広く注目されたことによるもの」と説明した。さらに、シンガポールでは「恐」が、台湾では「茫」がそれぞれ選ばれたことを紹介した。

 中国で選ばれた漢字はいずれもポジティブである反面、日本やシンガポール、台湾で選ばれた漢字は不安や恐怖、混沌を示すネガティブなイメージだ。1文字で世相を全て説明するのは難しいが、選ばれた文字からその国や地域の立ち位置や状況がはっきりと見えてくるとも言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)