2017年は日本を訪れた中国人旅行客の数が過去最高を更新した年として1年を終えそうだ。しかし、中国と日本との間の歴史的背景から、中国国内では日本製品を購入したり、観光で訪れたりするのは愛国心に反する「売国奴」という痛烈な声もあるのは事実だ。中国メディアの今日頭条は18日、こうした痛烈な声を挙げる中国人に対して「考えが甘すぎるのではないか」と一石を投じる記事を掲載した。

 記事は、観光で訪れる中国人を魅了する日本の要素として「四季折々の景色や風景、芸術性をもともなう細やかな仕事が施された料理」などを挙げ、「果たしてこうした体験を楽しむために日本を旅行先として選択することは間違ったことなのだろうか」と疑問を投げかけた。

 さらに、「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という孫子の言葉を引用。これには「敵についても味方についても情勢をしっかり把握していれば、幾度戦っても敗れることはない」という意味があるが、「日本を拒絶ばかりしていたら、中国はどうやっても日本を上回ることができないだろう」と指摘した。

 経済指標などで日中両国を比較することは可能だが、日本を訪れてみなければ「日本人の潔癖さや、落とし物がそのまま戻ってくること、公共の場所で秩序が保たれていて、人とぶつかればすみませんと謝ること」などの実態は知る由もないはずと指摘。また、中国人の生活のなかで既に切り離せない存在となっている「日本製品」を使わずして、中国はどのように学び、急速な進歩を遂げることができるのかと疑問を投じた。

 さらに記事は、決して忘れてはいけない歴史は存在するし、日中関係は緊張したままではあるとしながらも、「日本へ旅行へ行ったり、日本製品を購入することは個人の勝手である」と主張した。メディアや周囲の世論に影響されずに、お互いの真の姿を見つめようとして交流を始めることが、新たな関係性を築く一歩につながると言える。その意味で日本を訪れる中国人が増えることは、日中関係の改善にとっても良いことだと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)