中国への依存を強めてきた韓国経済だが、2016年に終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備を決めたことで蜜月関係と称された中韓関係はぎくしゃくしたものとなった。経済的には中国との関係を強化したい韓国だが、政治的には北朝鮮問題で米国との連携が必要となっており、米中の間で難しいかじ取りを迫られている。

 中国メディアの観察者は16日、韓国で行われたアンケート結果を引用し、韓国人は中国との経済協力は日本との協力より重要と認識していると伝える一方、米国との同盟関係を無下にすることもできず、韓国は非常に難しい立場にあると伝えている。

 記事は、中国経済の発展と中国企業の成長に伴い、中国が韓国にとっての競合相手となる産業も増えてきていると伝え、それでも韓国は中国との経済協力を強く望んでいると指摘。そして、韓国は中国政府が主導する「一帯一路」構想への参加を望んでいるからこそ、韓国の文在寅大統領は同構想で重要な役割を果たす重慶を訪問したのだと論じた。

 続けて、韓国で行われたアンケート結果として、韓国人は中国との経済協力を日本との協力よりも重要と認識していたと伝え、韓国は「中国経済の成長を取り込むというチャイナドリームを諦めることができていないようだ」と主張。一方で、北朝鮮の核開発の脅威が続くなか、韓国は安全保障面では米国との同盟関係を放棄することもできないのが現状だと指摘した。

 一方で記事は、韓国が米中の間で揺れ動いているのは事実としながらも、その駆け引きは実に巧妙だと主張。だが、その態度には「一貫性」があるとし、それは「自国の利益」が最優先であることであり、韓国は中国を利用して経済的利益を得ようとすると同時に、米国を利用して安全保障も得ようとしていると主張、米中という大国を相手に双方から利益を得ようとするには「並外れた外交能力が必要となるだろう」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)