中国人は冷えたものを飲み食いすることを嫌うためか、もともと「弁当」という文化は存在しなかった。弁当に似たようなものは存在したが、それはあくまでも出来立ての料理を飲食店以外の場所で食べることを目的に、簡易な入れ物に食べ物を入れる程度で、冷えた弁当は「残飯や残り物」を詰めたものというイメージを持つ中国人は今も少なからず存在する。

 一方、日本は古くから弁当文化が発達していたため、単に腹を満たすためではなく、味付けはもちろん、色合いや栄養のバランスなどにも配慮した美味しい弁当が数多く存在する。たとえば、日本の弁当文化を象徴する存在の1つに新幹線や鉄道の車内で楽しめる駅弁を挙げることができるが、中国人からすると中国の駅弁と日本の駅弁には見ていて「悲しくなるほどの圧倒的な差」があるのだという。

 中国メディアの今日頭条は10日、日本で販売されている駅弁の写真を複数掲載しつつ、日中の駅弁の差について「涙が止まらないほど」と形容して伝えている。

 記事は、日本の駅弁は「美味しいだけではなく、1つの文化にまで昇華している」と指摘し、日本で鉄道を利用する人に「1度は食べて見たい」と思わせるほどの存在であると紹介。掲載されている写真を見て見ると、確かに彩りが美しく、海産物や和牛をふんだんに使った弁当など、各地の特産品が惜しげもなく盛り付けられた弁当は、見ていて食欲を掻き立てられるものだ。このような弁当が1000円前後で楽しめるとあれば、消費者の満足感は大きいに違いない。

 一方、中国では駅弁の質が酷評されている。記事には中国高速鉄道で30元(約520円)で販売されている駅弁が紹介されているが、確かに「酷い」と言わざるを得ない内容だ。見る限りは比較的大きめの容器の大半を占めているのは白米だが、心なしか白米は黄ばんでいるようにも見える。

 また、副食は野菜や肉の炒め物など3種類しかなく、彩りなどは一切考えられていないようだ。少なくとも見ていて食欲は掻き立てられるものではなく、仮に日本で販売した場合、とても520円では売れるとは思えず、最後まで売れ残ってしまいそうな内容だ。中国人からしても「日本の駅弁と中国の駅弁には圧倒的な差がある」と見えるようで、その差は「涙が止まらない」と形容せざるを得ないほど巨大なようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)