今年は日中関係よりも中韓関係の冷え込みが厳しい1年となった。その理由は韓国による高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備であり、今年3月以降はそれまで中国人観光客でごったがえてしていた韓国国内からその姿がぱったりと消えた。ここに来てようやく「雪解け」の兆候が見え始めており、2日には久しぶりに中国からの韓国ツアーが再開したようだ。中国メディア・法制晩報が2日報じた。

 記事によると、北京時間2日午後2時、23人の観光客からなる韓国旅行ツアー一行が北京空港から韓国に向けて出発した。中韓関係の緊張緩和が伝えられるなか、11月28日には「北京市と山東省の観光客一行が、今年3月以来約8か月ぶりの韓国旅行ツアー客になる」との情報が出ていたとのことである。

 一方で、業界関係者の話によると、復活した中国からの韓国旅行ツアーでは、THAAD配備用地を提供して中国国内から強い批判を浴びてきたロッテグループに関連した行程は含まれておらず、かつては立ち寄り場所として定着していたロッテ免税店も新羅免税店に改められているという。

 また、THAAD問題以外にも「魅力的なアクティビティが少ない」など、「韓流」とショッピング頼みという問題点が指摘されていた韓国ツアーの行程にも変化が見られるようだ。記事は「一行の滞在日数は5日間で、観光客のニーズに合わないスポットを取り消し、より魅力のあるアクティビティに替えるとともに、接待レベルも全面的なグレードアップが図られている」と伝えた。

 韓国の観光業界にとっては待ちに待った「雪解け」の兆しの到来。ただ、一度ネガティブになったイメージを払拭するのは簡単ではない。中国人観光客が大勢押し寄せる元の状況に戻るまでには、まだまだ長い時間がかかりそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)