中国メディア・今日頭条は11月29日、「日本人と仕事をするうえで、これらのことを知らないと失礼になる」とし、日本人社会における仕事上のマナーを紹介する記事を掲載した。

 1つめは「日本人は時間をよく守るので、定時の5−10分前には仕事場にやってきて準備をしなければならない」というもの。子どものころから「5分前行動」という言葉をよく聞かされ、実践させられてきた日本人にとっては常識中の常識といった感じだが、「時間は目安」といった環境で育ってきた人にとってはかなりの慣れが必要のようである。

 2つめは「日本人は初めて顔を合わせる時に必ず名刺交換をする。しかも、立って交換しなければならない」。立って交換する以外にも、両手で交換する、もらった名刺はすぐにしまわない、などといった細かいルールも存在する。これもやっぱり慣れるしかない。

 3つめは「客人を見送る時、客人が乗ったタクシーが視界から消えるまでその場を離れてはいけない」。4つめは「自分より地位が高い人と乾杯をする時、自分のグラスの位置を相手のグラスより高くしてはいけない」というもの。客との関係や上司、年長者との関係でも中国とは異なる気の使い方が必要になる。記事は取り上げていないが、上座、下座の配慮も必要になる。

 5つめは「ほうれんそう」。日本の社会人なら言わずと知れた「報告・連絡・相談」の3点セットである。そして最後の6つめには「Eメールでやり取りする際、たとえ相手からの協力オファーを断る場合であっても必ず返信して相手への感謝を伝えること。返信をしなければ、非常に非常に礼儀を欠くことになる」点が挙げられている。

 いずれも、さまざまな場面でしばしば紹介される典型的な日本のビジネスマナーである。しかし、中国のネットユーザーからは「今の『ほうれんそう』は、放置・連休・早退らしいぞ」、「これはステレオタイプ。現実世界の日本人は変な人もいっぱいいる」、「今や日本人さえもが遅刻をするようになった」など、今では日本人の間でもこのようなビジネスマナーが守られていないケースがしばしば見られることを指摘する声が出た。

 それは、社会の変化に伴って古くなった習慣が淘汰されていく過程なのだろうか、それとも単にマナーを弁えない人が増えただけなのだろうか。いずれにせよ、実際に日本を見た一部の中国人からは「日本人は言われているほどみんながマナーを守っているわけではない」という認識を持たれていることは間違いなさそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)