訪日中国人が増えたこともあり、中国では「実際の日本」に対する理解が徐々に深まっていると言えるだろう。毎日刺身や寿司を食べているわけでも着物を着ているわけでもなく、特に都市部では日本も中国もあまり変わらない生活が存在する。それでも、習慣や国民性のちょっとした違いを感じることがあるというのが本当のところだろう。

 中国メディアの今日頭条は11月30日、「否定も肯定もしない」と前置きしたうえで、10枚の写真を通じて「中国人ネットユーザーを本当の日本に連れて行ってあげよう」とする記事を掲載した。

 記事が紹介している写真の多くは日本の日常生活におけるごく普通の光景だ。まずは小学校の給食の様子を紹介し、日本では教師や同級生たちと一緒に給食を食べると伝えた。昼時になると親が迎えに来て家で食べるか、託管班(個人経営の食事・昼寝・宿題の指導などを請け負う所)で食事と昼寝をする中国の子どもたちとはずいぶん違う毎日だ。

 次に紹介したのは、道路を渡っているお年寄りの写真だ。すでに赤信号になってもまだ渡っているが、車はお年寄りが横断中は止まったままなのが印象的だ。中国の道路だったらお年寄りがいても構わず発進するか、もしくは、クラクションがけたたましく鳴り続けることだろう。

 また、整然としたゴミ出しの写真や、スモッグがなく空が澄んで遠くまで見渡せる田舎の風景の写真を紹介し、日本はとにかくきれいであると紹介。着物を着て歩く女性の姿を通じて「日本は伝統文化がちゃんと残っている」ことも伝えた。他にも、満員電車の写真から、日本は「仕事や生活のストレスが大きい」ことなども伝えた。

 記事は、「否定も肯定もしない」と前置きしているものの、ネットユーザーから記事に寄せられたコメントは日本を称賛する声ばかりで、「北京でも上海でも広州でも、人が多いため日本より混雑していて、不動産は日本より高く、環境では日本より悪く、給料は日本より低い。中国にはどこにも良い所が見当たらない」など、中国の現状を憂う声が目立った。やはり、客観的に見ても日本は住みやすい所と言えるのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)