中国での自動車の普及は都市部に深刻な渋滞をもたらしたが、問題はそれだけではない。不動産価格の高騰も相まって「駐車場の確保」が圧倒的に足りておらず、確保が難しくなっているのだ。

 中国人旅行客は日本を訪れて深刻な渋滞がないことに驚くが、これは日本に渋滞が存在しないのではなく、中国の渋滞がそれだけ深刻だということだ。中国メディアの今日頭条は25日、日本の駐車事情を紹介し、日本のシステムがどれほど優れているかを紹介する記事を掲載した。

 記事は、中国の首都である北京に住む人々にとっては交通事情が一番の悩みの種になっているとして「道路は酷い渋滞が発生し、地下鉄はすし詰め状態」であり、「どちらも恐ろしいほどの深刻さ」とした。また渋滞する時間以外でも車で外出する時は、到着先で駐車場所を探す時間を30分は見ておかないといけないので「北京では1時間25元(約433円)の駐車場でも、空きを見つけたら喜んで払う」ほどだという。

 このように自動車の所有率が高まるに伴って、中国では駐車場の確保が深刻な問題となっている。それゆえ国土が小さい日本での駐車場とコインパーキング事情が気になるようだ。記事は、日本には空間を有効利用する立体駐車場が普及しているが、北京では立体駐車場があるのは商業施設と病院ぐらいで、まだ少ないとした。

 他にも「ロック板の付いた無人のコインパーキング」の設備も中国ではまだ少ないと紹介している。日本では軽自動車を除き、車を所有する当たっては車庫証明が必要であり、そのためには駐車場所の確保が必須だが、中国では駐車場所が少ないうえに車庫証明がなくても車を購入できるためか、路上駐車が常習化している。日本で中国ほど深刻な渋滞が起きないのは、車庫証明がないと車が所有できないほか、路上駐車を防ぐために駐車場が整備されていることが要因と言えるだろう。したがって中国で深刻な交通渋滞を解消するためには駐車場を増やすことも重要となっている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)