先日行われた上尾シティマラソンのハーフの部で、1時間5分以内に62人がゴールしたことが中国のネット上を賑わせている。中国メディア・澎湃新聞は、日中両国のマラソンの現状を比較した上で「日本のマラソンに学ぶべき」とする記事を掲載した。

 記事はまず、日中両国の男子マラソンの成績を比較。フルマラソンでは日本最高が2時間6分16秒なのに対して中国は約2分遅い2時間8分15秒であり、ハーフでも日本と中国との間には約1分半の差があるとした。さらに、1万メートルでは28分台で走る日本人選手が数多くいる一方で、中国には1人もいないと伝えている。一方、女子についてはフル、ハーフ、1万メートルいずれをとっても男子ほどの差はないものの、総じて日本が先を行っているとした。

 そのうえで「大学生で比較してみると、日中両国の長距離の差はより顕著になる」と指摘。上尾シティマラソンで好記録を出す選手の多くが大学生ランナーであり、日本の有名な大学生駅伝大会である「箱根駅伝」では、21.4キロメートルというハーフマラソンより若干長い距離を1時間4分で走る選手が少なからずいると紹介している。

 さらに、大衆スポーツとしての浸透ぶりを比較。2015年における日本のフルマラソン参加人数(のべ人数ではない)が50万を超えたのに対し、16年の中国では約14万人、のべ約27万人がフルマラソンを走ったとした。中国ではマラソン愛好者が急増しているが、総人口に対する割合から見ればその差はなおも歴然だ。

 記事は「日本の長距離運動は長年の発展を経てこそ今の成果が出ている。そして、日本の長距離走はすでに一種の文化、社会的な現象になっているのだ。一方、中国のマラソンブームはここ数年で起きたばかりのもの。市民が参加するマラソン大会のレベルも、発展途上の状況だ。日本のマラソン文化に追いつくために、マラソンには長期的なトレーニングと一定の投資、そして科学的な姿勢が必要であることを理解しなければならない。そうすれば、マラソンの国民的なスポーツ化も促されることだろう」と結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)