旅行で訪れた先の交通手段として、タクシーは料金こそ割高だが、好きなところで乗降車できるゆえに、その土地の地理に詳しくない旅行者にとっては非常に便利だ。日本では高齢者のタクシー運転手は珍しい存在ではないが、中国人からすれば「日本人は高齢でもなお働いている」ということが驚きなのだという。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、「日本では87歳の高齢者でもまだ仕事をしている」と紹介する記事を掲載し、中国人が旅行で日本を訪れた際に遭遇した驚きの出来事について紹介している。

 記事は、金沢を訪れた中国人旅行客の手記として、「日本旅行で一番印象に残っているのは、タクシー運転手が非常に高齢であったこと」だと紹介。この中国人が金沢でタクシーに乗車した際、名前などとともに運転手が1930年生まれの87歳であることを示す表示があったことに「びっくりしてしまった」と伝えた。

 続けて、日本で高齢のタクシー運転手が多い理由として、車の運転なら高齢者でもできること、高齢者を雇用すると政府から助成金がでることなどを挙げ、「日本ではタクシーの運転手が高齢者であることは決して珍しいことではないらしい」と紹介した。

 さらに記事は、日本では運転免許証の返納制度があるが、自主返納する高齢者は決して多くはないのが現状であることを紹介し、「日本人は働けるまで働くのが美徳と考えているようだ」と指摘する一方、高齢者の交通事故が多いのも現実だと論じた。

 中国では一般的に50-60歳で退職する。日本人のように「働けるうちは働く」という考え方はない。それゆえ退職後は孫の面倒を見たり、公園を散歩したり、旅行を楽しんだりして毎日を過ごす。そんな中国人から見たら、87歳でまだ仕事をしている日本人には驚かされることだろう。異国を訪れた際にこうした文化や制度の差を観察することもおもしろいことだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)